Guy de Maupassant, Une Vie (Projejct Gutenberg)
ギ・ド・モーパッサン『女の一生』(日本語訳 DeepL ; 校閲 S.M.)
音声:Livre Audio(フランス語)
Alexandre Astruc Une Vie (フランス映画 1958)
『女の一生』とノルマンディ
『女の一生』の舞台は、フランスのノルマンディ地方が中心となっていますが、これはモーパッサンがノルマンディ地方の出身であることが深く関わっています。ギ・ド・モーパッサン (Henri René Albert Guy de Maupassant)は、1850年8月5日に、ノルマンディ地方のセーヌ=マリティーム県トゥルヴィル・シュール・アルク(Tourville-sur-Arques)で生まれました。
(Tourville-sur-Arquesの地図)
モーパッサンがまだ幼い頃、父親の不倫が原因で母親はモーパッサンを含む二人の男児を連れて、エトルタの別荘に隠棲します。そのため、モーパッサンはノルマンディの風光明媚なエトルタの別荘で多感な少年時代を過ごしました。そのときの経験が後の小説にふんだんに取り入れられることになったのです。『女の一生』では、主人公のジャンヌがイポール(Yport)のシャトーで暮らしますが、イポールはエトルタのすぐ近くにある海岸線の街です。
(YportとEtretatの地図)
モーパッサンはルーアンの国立高等中学校に入り、ここで詩作を学びました。卒業後、普仏戦争の勃発とともに召集され、このときの戦争体験が後の短編小説にも取り入れられています。戦争から帰ると、しばらくエトルタで暮らしますが、やがてパリに移り、作家としての道を歩むことになります。このように、『女の一生』の舞台となったイポールは、モーパッサンが少年時代を送ったエトルタと同様に、ノルマンディ地方の風光明媚な海岸線にある有名な観光地で、自然に恵まれた土地です。モネなど印象派の画家たちの描いたエトルタの海岸はよく知られています。モーリス・ルブラン作『怪盗アルセーヌ・ルパン』の舞台となった「奇巌城」のモデルは、エトルタの海岸にある奇岩だといわれています。『女の一生』の魅力のひとつは、このような美しいノルマンディの自然にあるということができるでしょう。

Yportの海岸線

Yportの街と海岸線

エトルタの海岸

エトルタの海岸

モネの絵画
動画リンク:イポールとエトルタ
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